この寒い寒い季節の花ではないですが
素敵な花器をご紹介いたします
<薊文花器 Daum 仏 H12cm>
1902年製作 Daum 薊文花器です
『薊(あざみ)』は 春から夏にかけて花が咲き
見た目のとおり トゲトゲした葉っぱが印象的です
魚の骨のトゲトゲしさと刀のような特徴から
『薊』の漢字になったそうです
19世紀 フランスは普仏戦争の敗退の際
ロレーヌ地方をドイツに渡すという結果になりました
そして
このトゲトゲなアザミは
抵抗の象徴としてロレーヌ地方のシンボルとなり
ガレ・ドームの作品のモチーフにもたびたび使われてます
優しい色合いのピンクと黄色を練りこんだ半透明の素地に
エッチングにて薊の輪郭を浅く浮かび上がらせてます
エナメル彩にての絵付けと金彩を施した美しい作品
底には ロレーヌ十字と「Daum Nancy」サイン
高さ12cmという小ぶりながらも
優しくそして静かな意志の表れを感じる素晴らしい作品です
GALLERY YUI