真実・美・力
クリストファー・ドレッサー/Christopher Dresser
(1834-1904 イギリスの工業デザイナー)
クリストファードレッサーの工房ドアに刻まれている彼のモットー
かの有名なウィリアム・モリスと同年生まれで
同じ時代で活動しながらも
モリスとはまだ別のベクトルで
デザインのあり方を開拓していった人物
日本との縁も深い
明治政府が初参加し大評判だったウィーン万国博覧会、
しかし そこで入手したたくさんの美術品を乗せ運んでいたニール号の遭難事故
その悲しい一報を受け
クンリフ=オーウェン館長は美術品や工芸品等を日本へ寄贈する動きを示し
ドレッサーはその選定に協力
約300品もの美術品
そしてドレッサー自身の織物コレクション約1200点とともに来日
日本旅行を実施した初めてのヨーロッパのデザイナーとなり
日本滞在中の4か月間
日本各地をまわり
多くの神社仏閣 工房などを訪れ
職人と互いに多くのインスピレーションを受け合ったとのこと
(意欲がある方は 何かを吸収する力が凄いんだろうなぁ・・と思ったり)
この作品も日本の影響を受けた素晴らしい作品
(1879-1882 双耳花器)
リンソープ・アート・ポタリー/Linthorpe Art pottery
他にもドレッサーは数多くの素晴らしい作品を残しています
(1883-1890 クルーサ・ガラス)
ジェイムス・クーパー&サンズ/James Couper &Sons
グラスゴーを流れるクライド川の古い呼び名に由来する「クルーサガラス」
宙吹きの伸びやかなフォルムと川の流れのような
美しいマーブル文様が特徴的
この花器も淡いグリーンとボルドーの配色が何とも言えない魅力を放っています
YUIにお寄りの時はぜひ美しく力のある
ドレッサーの作品達を楽しんでくださいませ
GALLERY YUI